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投稿:2023.12.14

401. 聡美がアーティストsaoriさん(東京都)とコラボ・ぬり絵作品発表

ぬり絵アーティストの聡美が、自閉症のアーティスト・saoriさん(東京都)とコラボレーションしたぬり絵を発表しました。saoriさんの緻密な描写と独創性と聡美の彩りが“化学反応”を起こし、魅力的な作品に仕上がりました。今月15日から始まる「はなのころチャリティー展」(アートサロンいわき・福島県いわき市)で出展します。

聡美が「はなのころ」に加入した今年9月、作品相性の良さそうなアーティストとコラボしてぬり絵の才能を伸ばそうと、インスタグラムで繋がったsaoriさんの母にコンタクトを取りました。saoriさんは空想の生き物を緻密にペンで描写するアーティスト。聡美のカラーリングとマッチする気がしてコラボを相談し、快諾していただき原画のデータを受けました。聡美は通う生活介護施設で同月からコラボぬり絵に挑戦。100色のペンを駆使し、約3カ月掛けて仕上げました。

 

原画の作品名は「何者にもなれる」。今年10月に『モノクローム展』(東京都・国立ギャラリー)でも展示された作品です。saoriさんの母は「魚のような生き物ですが、モクモクと何かに変化していく様子をイメージしています」と説明します。

 

聡美は細かい空白を塗りつぶすのが大好きで、カラフルに彩りました。原画作品下部の「目」のように見える丸の集まりがミカンに見えたようで、オレンジにカラーリングしたのもアクセントになっています。聡美が通う施設職員が熱心に応援し、生活介護施設で世の中に発信する活動が難しいところ今回の制作で聡美の可能性が広がったことをとても喜んでいただきました。

 

作品を見たsaoriさんの母は「見れば見るほど、素晴らしい色彩感覚ですね🥹✨本当にスゴイ…語彙力がなくて、スゴイ!素晴らしい!しか出てこなくて申し訳ないですが、本当に素晴らしい作品になって感動しました!😭✨」と喜びのコメントを寄せていただき「チャリティー展では、たくさんの方に、聡美さんの技術力と仕上がったアートの感動が届くのではないかなとワクワクしています🥰」とエールをいただきました。

聡美のプロフィール>>>

【saoriさんのプロフィール】

2007年生まれ、東京都八王子市在住。自閉症のアーティストで2023年12月現在、高校1年生。空想の不思議な生き物をフリーハンドで緻密に描くのが特徴。2023年秋にギャラリー国立(東京都)で企画展「モノクローム展2023」に出展したほか、岡山県津山市の縫製会社「笏本縫製」や、障がいの方の活躍の場をつくる団体「ELEPHANT」(東京都)とコラボレーションして商品を作ったりし、精力的に活動しています。「プチギャラリー緑の風」(兵庫県三木市)、「ちょうちょカフェ&ギャラリーてふてふ」(同県芦屋市)では常設展。インスタグラム:https://www.instagram.com/saori.art97/

【第2回はなのころチャリティー展〜春待つ】

会期:2023年12月15日(金)〜21日(木)・休館日無し
時間:10〜16時半(最終日は15時閉館)
会場:アートサロンいわき(福島県いわき市中央台飯野2丁目25-6)
<今年の主な賛同作家(五十音順・敬称略・2023年11月18日現在)>
会田光子(絵画) 、安斉重夫(鉄の彫刻)、石川貞治(絵画)、遠藤博子(手芸)、草野輝美(アクセサリー)、小林工悦(日本画)、坂内宏年(動物木工)、坂内ゆき子(着物リメイク)、佐藤界(陶芸)、鈴木儀一(絵画)、高羽博樹(切り絵)、高羽美智子(アクセサリー)、高山恵美子(アクセサリー)、粒来重人(絵画)、鶴見真佐子(絵画)、箱崎りえ(陶芸)、幡野ゆり(龍画)、濱田正弘(水彩)、水野和江(小物アクセサリー)

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