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投稿:2024.09.15

527. 活動開始から5年目 NPO法人化へ・「はなのころ」が法人設立総会

「はなのころ」は特定非営利活動法人(NPO法人)化に向けて準備を進めています。障がい者の未来の可能性を広げるため、山積する課題を解決しようと法人化を決意。設立総会をこのほど、福島県いわき市の「株式会社アムーヴ」(※場所の協力・末尾に詳細)で開き、障がいの方や関わる皆さんの夢を咲かせるため、活動の土台固めに一歩前進しました。

「はなのころ」は2000年4月、「夢を咲かせる」を理念に掲げ、代表の西山将弘と障がいメンバー2人で活動を開始。そのメンバー2人がグッズをデザインし、簡易のオンラインショップサイトで販売する「ショップ」活動が始まりでした。その後、デジタルイラストを制作する「デザイン」活動、絵画制作するメンバーが登場したのを機に始まったアート作品を展示する「ギャラリー」活動を展開。今年6月には、障がいの有無に関わらない交流の場をつくる「パーク」活動も始め、少しずつ実績を積み重ねてきました。

活動を支えていただいた数々のご支援のお陰で、事業所に通うのも困難で引きこもっていたのが活動を通し少しずつ外出できるようになった障がいメンバーが出たり、作品を通した住民との交流から自信や喜びを生み出すこともできています。街中に展示されたメンバーの作品を見て、障がいの子を持つ親御さんから刺激を受けた声も届き、勇気を与えられた事例もありました。その一方、精神的に不安定なメンバーを支え続けるサポーターなど時間的余力のある人材の不足、運営資金など活動を続ける上で課題もありました。

そこで積極的に活動に関わってくれる人が増えたのを機に、課題を解決するためにも法人化を今春から検討。障がいの方の未来の可能性を広げるためにも、行政や企業などとのやり取りも必要になると想定し信頼されるよう法人化を決意しました。定款には目的を「主に障がいのある方に対してそれぞれの「好きな事」「得意な事」を生かして社会につなげ、夢に向けて挑戦できる機会を創出し、福祉の持続可能な増進に寄与すること」と明記。正会員は障がい当事者、ご家族、福祉関係者らを中心に構成した11人で、理事長はこれまで「はなのころ」代表を務めてきた西山が務めます。

設立総会は9月8日に開催。正会員11人(うち表決委任者3人)が出席しました。定款や役員、設立年度と次年度の事業計画、予算など審議し承認されました。設立趣旨では、障がいがあっても社会と繋がれ自身の可能性に夢を持てるよう、法人が舞台を世界にまで活躍の機会を広げる思いを共有。花の咲く時を意味する「はなのころ」の由来の説明も交え、関わる皆さんが夢を咲かせて喜び合える「はなのころ」を迎える日を夢に掲げ、法人設立を宣言しました。総会後は交流し、今後の課題などを話題に懇談しました。「はなのころ」は近く市に申請書類を正式提出し、順調に審査が通れば遅くとも12月までには法人登記ができる見込みです。

※場所の協力:
 
警備・人材派遣の「株式会社アムーヴ」に、地域貢献の一環で総会の場所のご協力をいただきました。いわき市泉町の新社屋で、2階は会議やイベントで利用できるコンベンションホールになっています。この度はありがとうございました。ホームページ>>>

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