557. チョウの緻密な線画 鮮やかに彩色 |聡美、saoriさんとコラボの新作2点
はなのころメンバーの聡美は、自閉症のアーティスト・saoriさん(東京都)とコラボレーションしたぬり絵の新作2点を発表しました。福島県いわき市内の各所で巡回展示して好評だったsaoriさんとのコラボ第1弾「何者にもなれる」に続く第2・第3弾。saoriさんが描いたチョウの緻密な線画を聡美が色鮮やかに彩色しています。この作品は12月に開かれる「第3回はなのころチャリティー作品展」で出展する予定です。
聡美がsaoriさんと初めてコラボしたのは去年。細かく色をぬるのが好きな聡美と相性の良さそうな原画をインスタグラムで見つけ、コンタクトを取ったのが始まりでした。完成作は去年の「第2回はなのころチャリティー作品展」を皮切りに、今年も「いわきアリオス」「飯野八幡宮」「いわき・ら・ら・ミュウ」などで展示し、各所で好評の声をいただきました。
今回は聡美は夏ごろから制作を開始。saoriさんのお母さんから勧められたチョウの原画2点の画像を印刷し、カラーペンで彩色。通所する事業所の職員が色の乗りがいい紙を探りながら試行を重ね、納得の作品に仕上げました。
完成した作品のタイトルはいずれも「蝶」。いずれもsaoriさんがペンに集中し繊細な線を描いて生まれたモノクロのチョウに、聡美がカラーリング。saoriさんならではの独特のチョウの曲線フォルムが、暖色系をベースに絶妙な黒や青の交じった配色で彩られ、遠目から眺めると世界観に引き込まれます。
saoriさんは今年は「東京曲げわっぱ」(製作:木工房三澤)のデザインに採用され、東京都八王子市のふるさと納税返礼品に選定されるなど精力的に活躍しています。今回もコラボのご協力、誠にありがとうございました。
<はなのころ関連>
聡美のプロフィール>>>
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【saoriさんのプロフィール】
2007年生まれ、東京都八王子市在住。自閉症のアーティストで2024年11月現在、高校2年生。空想の不思議な生き物をフリーハンドで緻密に描くのが特徴。インスタグラム>>>
【第3回はなのころチャリティー作品展】
会期:2024年12月14日(土)〜22日(日)・18日は休館
時間:10〜16時半(最終日は15時閉館)
会場:アートサロンいわき(福島県いわき市中央台飯野2丁目25-6)
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今年の主な賛同作家(五十音順・敬称略・2024年11月22日現在):
会田光子(絵画) 、安斉重夫(鉄の彫刻)、安斉タツ子(詩画)、草野輝美(アクセサリー)、小林工悦(日本画)、斉藤広美(絵画)、坂内宏年(動物木工)、坂内ゆき子(着物リメイク)、佐藤界(陶芸)、佐藤みち子(ガラス)、下山田晴彦(版画)、鈴木儀一(絵画)、高羽博樹(切り絵)、高羽美智子(アクセサリー)、高山恵美子(アクセサリー)、粒来重人(絵画)、鶴見真佐子(絵画)、新谷辰夫(陶芸)、箱崎りえ(陶芸)、濱田正弘(水彩)、まちこkinder(羊毛フェルト)、水野和江(小物アクセサリー)、水野春子(手芸)、水野秀紀(工芸)、宮本桂子(パッチワーク)
特別賛同(同):安部直人(銅版画)