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投稿:2025.01.29

578. 対話と歌で元気に|ふくしま元気玉フォーラム(福島県いわき市)に理事長も登壇

「ふくしま元気玉フォーラム」がこのほど、福島県いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスで開かれ、当法人はなのころの理事長らが登壇し、福祉・音楽活動に取り組むチーム「ふくにじ」さんと障がい福祉をテーマに対話しました。歌で会場に一体感が生まれ、来場者と一緒に「『障がい』を『障害』にしないために」など考えました。(写真は「基幹相談支援センターふたば」と淨土洋輔さんが提供)

「ふくにじ」メンバーの奥左からふくとんぼさん、丸亀耕平さん、つじむらゆみこさん

「元気玉フォーラム」は福島県双葉郡の基幹相談支援センターふたばを運営する一般社団法人8色(楢葉町)が主催しました。福祉の政策や技術論などではなく人として根本的に大事な本質を確認し、頑張っているみんなが元気になる場をつくろうと、今年で6回目。「『聴く』と『共有』リラックスした空間でレジリエンスを高める」をテーマに、1月25日に開かれました。

 

「音楽と対話のハーモニー」と題した第1部では「ふくにじ」の障がい者ピアサポーターのふくとんぼさん、NHK・Eテレアニメ「はなかっぱ」のエンディングテーマ「しゅわぴか☆はみがき」も作詞したシンガーソングライターのつじむらゆみこさんが対話。ふくとんぼさんは生きにくさを感じて自宅から出られずにいた体験や、発達障がいと双極性障がいを抱えながら福島県内各地で体験談を語っている活動を紹介。つじむらさんは歌手を目指すと決めた時の心境やふくとんぼさんとの活動、歌詞に込めた思いなどを語り、代表曲や来場者と一緒に楽しめる楽曲を披露。歌声を通して会場に一体感が生まれ、ふくとんぼさんからの依頼で作詞作曲し、外出できない身体障がい者が窓の外の二つの虹を見て笑顔になったという実際のエピソードを歌った「ふくにじ」も歌いました。

会場から質問も出て、「障がいをどう克服したか?」という問いに、ふくとんぼさんは「治っていなく、今も障がいを抱えながら活動している」と回答。別の会場でふくとんぼさんの講話を聴いたという来場者から「あの話をもう1度話してほしい」と求められたふくとんぼさんは、目の前にいる人と出会う確率は0.000何%という奇跡だと話し、一期一会の大切さを説きました。

第2部では、ふくとんぼさんとつじむらさんに加え、光景寺(いわき市)住職兼支援学校教諭の國田顕應さんと当法人理事長の西山将弘も登壇して対話。話題は取り組んでいる活動や障がい者福祉の現状、「『障がい』を『障害』にしないためにはどうするか」など。國田さんは「花は他の成長が速い花と比較して焦らずにそれぞれ咲いている」という、恩師からもらった言葉を披露すると会場から拍手。西山は「『普通』でなくてもいい、『障がいがあってもできる』という事例を1人でも2人でも生み出し広がることで生きやすい社会になるのではないか」「ふくとんぼさんが障がいを抱えながらピア活動する姿も障がいを抱える人に勇気を与えているはず」など話しました。終盤、「ふくにじ」として活動する動画クリエーターの丸亀耕平さんも歌声を披露して会場を盛り上げ、最後は来場者有志も登壇し会場全員で「世界に一つだけの花」を歌って心一つになりました。

この度は主催関係者、「ふくにじ」さん、皆様、誠にありがとうございました。

 

【主催者・登壇者】
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丸亀耕平さん・インスタグラム>>>
國田顕應さん・光景寺フェイスブック>>>

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