
687. 開催報告|真海の作品展が開幕(福島県いわき市・赤井郵便局で8月29日まで)
佐川真海(元ちゃ太郎)の初めての個展となる「真海の作品展」が8月4日、福島県いわき市の赤井郵便局で始まりました。初日は佐川真海も会場で取材対応し、来場者の中には作品に感動し涙を浮かべる方も。両親に個展を開いて作品を見せる夢もかなえ「やっと親孝行できた」と笑顔を浮かべていました。29日まで。
会場に展示したのは植物詩画18点。詩には長年車いすで生活を送り精神障がいを抱える佐川真海の思いが綴られています。母親への愛を書いた「コスモス」、人に優しくされた感動にあふれた「ネモフィラ」などの作品が並び、能登豪雨で行方不明になった娘を探す被災者の新聞記事を見て制作した「ナスタチウム」の作品では抱きしめたいというストレートな言葉が書かれています。
初日午前には両親が先に訪れて作品を鑑賞し、同郵便局長とお話できました。午後には佐川真海が訪れ、局長から両親が喜んでいた様子を伝え聞き、笑顔を見せていました。新聞記者からの取材にも事前に話す内容をメモして挑み受け答え。両親に作品を見てもらえたことに「嬉しい。やっと親孝行ができた」と照れ笑い。来場者には作品を見て涙を浮かべる方もいて、佐川真海も来場者からの「感想ノート」を読んで「一生の宝物になる」と目をうるませていました。
==佐川真海からのメッセージ===
夢を持ち、好きな事を続けて努力し続ければ、やがて、強みになり、魅力になると、気づかせてくれたのが、はなのころさんという場です。
昔の私は、心の悩みは自分1人で背負い込むものと考え、相談すら出来なかった時期がありました。
ただ、昔から心の中で、誰かの役に立ちたいと、思い続けていましたが車椅子になり、介護をする立場から、介護を受ける立場になり、心も、不安定になりがちな私が、障害を言い訳にしたくない…私のように悩んでいる方と、自分自身の背中を押すつもりで始めた表現方法が、車椅子でも出来る、無料で、欲しい方にお配りする絵葉書と、詩や絵との出会いです。それを発表する場でもあり居場所が、はなのころさんです。
今も、時々、様々な障害と葛藤しながら過ごしつつ、やっと、苦労かけた両親…宮大工の父と、時々、私の介護をする母に、間近で絵を見てほしい夢を皆さんのおかげで、叶えられました。
私が一番この詩画展で伝えたいのは、夢を持つことと、同じ志を持つ仲間を持つことの大切さです。心の中ではいつも「境遇を変えることは、出来ないが生き方は変えられる」という思いを信念にしています。
忘れてはいけないのは、人は支えがなければ生きていけない。あなたも1人で抱え込まないでね。あなたは1人じゃないよって、自分自身と、様々な方に届ける思いでいつも、詩画を綴り描いています。私自身心の波がありますが、少しでも、人の心に、寄り添う作品展になればと思います。
<真海の作品展>
会期:2025年8月4〜29日
会場:赤井郵便局(福島県いわき市平赤井田町24-6)
入場料:無料
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