
712. 開催報告|最終回まんが講習会(はなのころBASE)・鑑賞会で発表
初心者から学べる漫画の描き方講座「まんが講習会」の最終回がこのほど、交流ギャラリースペース「はなのころBASE(ベース)」で開かれました。参加者は描き上げた自作の漫画をみんなに発表。製本して11月に発表する方向で決まり、「楽しかった」「勉強になった」という声が上がりました。
講師は大学時代に漫画研究会に所属していた発達障がいを持つsobaさん。最終回は9月20日に開催。中学生のころに漫画家を目指していたという初参加者含め6人が楽しみました。これまで「プロット」「ネーム」「ペン入れ」と制作を進め、今回は「鑑賞会」を行いました。
最初にsobaさんが発表。カブトムシを食べるサメが登場するトリッキーなストーリーで、1カット目に枠を超えて主人公を等身大で見せる技が光る原稿を披露しました。トーンも巧みに駆使し、参加者から「本物の漫画みたい」という驚きの声も上がりました。
かつて描いたというオリジナルキャラを登場させた参加者は、緻密に描き卓越した腕前を披露。ほかには、動物や家族を題材にした作品を描いた参加者は「初めて漫画を描いてハマりました」と達成感を見せ「ゆくゆくは背景も描いていきたい」と意欲を高めていました。
おばあちゃんがエプロンを着て若返る作品を描いた参加者は「漫画では自由に若返られて楽しい」。飼っている猫とインコの実話を題材にほのぼの描いた参加者は、講師から「トーンの使い方がバッチリ。すごい」とほめられると、「先生のお陰です」と笑顔を浮かべていました。病気や障がいの特性を題材にした「あるあるネタ」を発表した参加者もいました。
みんなで作品を見せ合いながら、漫画談義や表現方法、デジタルで描くためのタブレットの話題などで花を咲かせました。11月の交流イベント「はなのころパーク」での発表を目指して製本することも決めました。
参加者からは「ストレス発散できる。楽しかった」「先生に遠近法を教えてもらえた」「新しい発見もできて勉強になった」、初参加者は「私も描きたくなった」と、それぞれ感想を述べ、さらなる創作に意欲を高めていました。