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投稿:2025.12.31

753. 御礼とご報告|第4回はなのころチャリティー作品展

この度は「はなのころチャリティー作品展」(2025年12月6〜14日・福島県いわき市のアートサロンいわき)にご来場いただきました皆様、開催に応援していただいた皆様、誠にありがとうございました。この作品展は善意を寄せていただくのみならず、支援者にも巡り会える機会にもなっており、毎年活動の弾みとなるイベントに育っております。今回で4回目を数え、今年も無事に開催できましたのはこれまで活動を応援して育てていただきました多くの皆様のお陰で、心より感謝申し上げます。

* 今年一年の振り返り

前回のチャリティー作品展以降、4月にテナントを借り事務所を兼ねたギャラリー「はなのころBASE(ベース)」をオープンさせました。それまでは自宅を倉庫・事務所代わりにしていましたが、もっと開かれた拠点を構えて活動しようという決断でした。助成金頼みの状態ですので翌年度も更新できるか分からない綱渡りの運営になるのも覚悟しました。少しでも自立できるよう今年一年ベストを尽くし、2025年を乗り切れましたのは活動に関わっていただいた、応援していただいた皆様のお陰です。

25年は「ギャラリー」「ショップ」「パーク」などいずれの事業も大きく発展させられた一年でした。企業向け絵画レンタル活動に加え、障がいの作家の作品でデザインしたアパレル制作販売も、交流イベントの取り組みもレベルアップすることができ、障がいの方に発表と収益面で大きな機会を届けることができたと思っております。お陰様で新聞メディアにも多く取り上げられ、「新聞で見ています」という声もよくいただきました。

ですが25年はこれまで無我夢中で活動していた年とは異なり、一番過酷な一年でした。24年11月にNPO法人化し、拠点も構えたことで当然担う責任は増していき、応援を受ける期待に応えたい一方で逃げられないプレッシャーも感じました。何より辛かったのは、障がいの方が笑顔になる場面で、いつもなら感動できていた私の心が動かなくなった時でした。障がいの方のチャンスを広げようと頑張っているのに、なぜか心は動かず理由も分からず涙が出るような、それでも活動を続けないといけない辛い時期も味わいました。

それでも確実に活動の地盤を固められているのは、この活動が障がいの方の未来を広げると信じてくださった多くの方々が、お忙しい中手伝っていただいたり、関係者に頭を下げて回っていただいたり、障がいの方も協力して頑張ってくれたりしていただいた結果です。軌道に乗せるまでもう一歩と感じており、いいご報告ができるよう、理想と現実と向き合いながらまた踏ん張ろうと思っております。

* 作品展の報告

それで今回の「はなのころチャリティー作品展」では、記帳の数からのべ240人の来場者がありました。今回はメンバーを除く出展いただいた皆様からの全作品売上は301,800円となり、そこから寄付金95,670円が集まりました。また募金箱の募金額は5,884円でした。これらのお金はギャラリー事業など活動の発展に充てさせていただきます。皆様が託していただいた思いを忘れず、さらなる発展ができるよう精進して参ります。この度は誠にありがとうございました。

今回のチャリティー作品展でもはなのころで活動するメンバーが来場し、温かい声を掛けていただきました。初めて展示したメンバーのお母さんも相馬市から駆けつけて見にきたり、富岡町のメンバーもご家族と来場して笑顔になっていただきました。障がいを持つお子さんと親御さんの姿も多かった印象で、みんな真剣にご覧いただけました。

最終日に交流イベント「はなのころパーク」の参加者みんなで制作した絵本を展示しました。あるご夫婦が作品をご覧になると急にお母さんが「実は子どもが障がいを持っていて…」と告白し、読み進めるうちに涙が込み上げて目をぬぐわれた場面がありました。障がいのあるなし関係なくみんなで描いた絵を一冊にまとめた絵本で、「みんなの思いがしっかりと届いた」と制作に携わった方々に想いを馳せているうち、私も目頭が熱くなり、私の心も動いてくれたと救われた場面でした。

こうした機会をつくれましたのは皆様のご協力のお陰です。出展賛同いただいた作家の皆様にも作品で会場を彩って盛り上げていただき、改めて御礼を申し上げます。成功を支えていただいた皆様に繰り返し感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。

これからもさらに障がいの方々が大きな夢を持てるよう、皆様からお力をいただきながらまた1年精進いたします。地域の皆様に育てられている活動ですので、障がいの方々の可能性を広げることで地域に恩返しができるようまた努めて参ります。

今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。

2025年12月31日
特定非営利活動法人はなのころ
理事長 西山将弘

今年の主な賛同作家(五十音順・敬称略):
会田光子(絵画) 、阿部春代(クラフト)、安部正雄(竹細工)、安斉重夫(鉄の彫刻)、岩﨑節子(チャイナペインティング)、岩﨑英明(絵画)、遠藤博子(手芸)、遠藤正頼(クラフト)、金澤裕子(絵画)、草野輝美(アクセサリー)、国井カツ(PPカゴ)、小林工悦(日本画)、斉藤弘美(絵画)、坂上昌美(手芸)、佐藤界(陶芸)、佐藤みち子(アクセサリー)、佐藤康子(陶芸)、下山田晴彦(陶板)、鈴木とし子(絵画)、髙嶋祥太(遠野和紙)、高羽博樹(切り絵)、押し花クラブ代表 高羽美智子(押し花)、高山恵美子(手芸)、田中隆(絵画)、鶴見真佐子(絵画)、永山暢重(エコクラフト)、新谷窯(陶芸)、新妻洋子(ガラス小物)、箱崎りえ(陶芸)、幡野ゆり(龍画)、濱田正弘(絵画)、原田睦子(手芸)、FuFu(編み物)、古川幸平(木工)、まちこkinder(羊毛フェルト)、水野和江(手芸)、水野春子(手芸)、美蘭(手芸)、横須賀政雄(陶芸)、渡辺矩仁男(竹細工)など

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