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投稿:2022.05.19

139. 代表の話4・「鈴木祐哉は夢を咲かせられるか」の巻

代表の話というのは総じて眠たくなるものですが、今月加入したメンバー・鈴木祐哉が精一杯頑張っていますよ〜というお話です。彼はスマホアプリを開発できるスキルがあり、夢は「起業すること」。だいたい人に「将来起業します」というと、「が、頑張ってね…」とポカーンとされて恥ずかしいのですが、障がいを抱えながらもそんな夢を公言するとはなかなかの勇気。「障がい者の夢を咲かせる」という、頭の中がお花畑のような理念を掲げる「はなのころ」としてなんとかしてやろうと、私はワクワクするのです。

私の仮説は、以下の3つの根拠が正しいのを前提に彼の夢は咲かせられる。

一つ目の根拠は、すでに商品・サービスにできるスキルを持っている。アプリのプログラミング開発技術という希少性のあるスキルで、かつ生産コストや在庫を抱えるリスクのないサービス。さらに、オンラインのスキルマーケット上ですでに十分な実績を積んでいる。この得意なプログラミングスキルを伸ばしに伸ばせば、それだけ魅力的なアプリを開発でき、利用者を喜ばせられるものを生み出せる。

二つ目の根拠は、自分の弱みを受け入れる強さを持っている。彼の弱みはプロフィールの通り、ADHDの障がいを持ち、具体的には音声上のコミュニケーションのやり取りが苦手。話が付いていけなくなると頭が真っ白になってしまうよう。オンラインのテキストでのやり取りは問題ないようですが、音声が苦手という(オンラインスキルマーケット上ではテキストでやり取りしてできた)。それに対して彼は「できる!」とムキにならず、その自身の特性を自己分析して素直に受け止めている。自分の弱みを受け入れるのはかなり勇気のいることですが、これができないと、「できない」ことが支援者に共有されずサポートができなくなり、しいては対策を考えられない。「コミュニケーションが苦手」というのは相手から依頼を聞き取りしてアプリ開発するやり方では致命的な短所ですが、その弱みを受け入れてくれたら、じゃあどうその苦手をサポートする体制をつくるか、依頼を受けないやり方を模索できないかなど、対策を考えることができる、という具合です。

三つ目の根拠は、諦めない力を持っている。彼はこれまで職場環境ややりたいことが合わずに入退職を経験してきたが、いつか自分でやりたいことを安心してやれる環境をつくろうと起業を志したと私は理解しています。屋号をつくってオンラインのスキルマーケットで仕事をやり始め、すでに7年間やり続けている。またこうして私のところまで紹介されるなど、諦めない力があるのだと感じています。(**諦めない力が大事だと考える根拠**)

彼は今月に加入し、すでにいくつかサポートしました。システム開発をしてほしいという方とつなぎ、彼も一緒に同席して依頼内容を聞き取りました。この体験から私は、仕事をする上での彼の欠点を分析して彼と共有。「こうなると混乱するからこう工夫する」という共通認識を持て、どういうオペレーションが彼に合っているかを一緒に考える材料にもなりました。上記、二つ目の根拠は成立していると実感しています。また、彼と同年代のプログラマーの起業家とつなぎ、一緒にお話をおうかがいに行きました。とても親切にご相談に乗ってくださり、軌道に乗せるまでのプロセスと体験談をおうかがいできました。その方の歩みは参考になり、彼も自信を深めた感触です。人とのネットワークの重要性も教わり、彼は先週末にはイベントにも顔を出して思いを話して仲間づくりした行動力も見せてくれました。

彼が障がいを持っても起業できるのを示してくれれば、それは同じ境遇の方々の何よりのエール。ただ起業するには一人では困難で、ハンディキャップを持っていたらなおさら多くの方々の応援が必要になります。どうか心の中で応援するでも十分、アイデアなどお力添えいただけたら幸いです。鈴木祐哉(ほかのメンバーも)の夢が咲かせられるよう、応援のほどよろしくお願いいたします。(代表・西山)

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