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投稿:2022.11.01
212. 海龍王経 古代文字で写経終える・一匡(いっきょう)
はなのころメンバーの経師・一匡(いっきょう)が、海の災難を鎮める「海龍王経」を古代文字で写経し終えました。今春に発生した北海道知床半島での海難事故を受けてこの写経を開始。半年掛かりでA4ノート4冊に書き上げ、海の平安を願いました。
* 海龍王経とは
奈良市のホームページによると、遣唐使の留学僧として唐に渡っていた玄昉(げんぼう)が帰国の途中で暴風雨に襲われた時、一心に唱えていたお経が「海龍王経」。無事に帰国を果たし、奈良市には玄昉が初代住職となった「海龍王寺」があります。このお寺には弘法大師が写経したとされる般若心経も伝えられ、創建当時の建物の五重小塔は国宝に指定されています。
* A4ノート4冊に
一匡は今春、北海道知床半島で観光船沈没事故が発生したのを受けて写経に着手。海の平安を願って10月末までの半年間、コクヨのキャンパスノート(A4サイズ40枚)4冊に古代文字で書き上げました。10月には福島県いわき市の龍雲寺で写経作品を展示した際、四国で一番古い禅寺「城満寺」(徳島県海陽町)の田村航也住職と出会い、「世の中のために写経を続けてください」と言葉を送られたところ。その言葉にも応え、一匡はまた一つ写経を仕上げました。
* 「一心不乱で船の安全を考えました」
一匡は「4〜10月は一心不乱で船の安全の事を考えていました。これでようやく四海安穏を祈願する写経が完成し、今は心を休めている状態です。多くの人々が興味を持ってくださると嬉しいです」と振り返っています。