230. ゆずゐの作品5点完売・はなのころチャリティー展
福島県いわき市のアートサロンいわきで12日まで開催された「はなのころチャリティー小品展〜春待つ」で、最終日までにゆずゐの値付けした全作品5点が完売しました。作品はこの日のために描き下ろした新作や独自の技法を駆使した色えんぴつ画など。完売の吉報を受けたゆずゐは泣き叫んだといい「自分の心、気持ちは、もう自信に満ち溢れています!」と歓喜しました。
* 新作や独自技法の作品を出展
ゆずゐは福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん」(第1〜5回)で9作品が入選、1作品が特選に選ばれています。「将来は個展を開きたい」という夢を抱いて今年9月に「はなのころ」に加入。「いわきオートキャンプ場DAN〜煖〜」の壁画制作では初めて本格的な絵の具にも挑戦して作品を仕上げました。今回の「チャリティー展」も楽しみにして新作を描き下ろして出展。画用紙をスクラッチする独自の技法「ガリガリ」と貼り絵を駆使して仕上げた新作の色えんぴつ画「もうすぐボクらの時間だよ」、色鮮やかな独特な色遣いの色えんぴつ画「ナポレオンフィッシュ」、「ガリガリ」で初めて描いた「アフリカゾウ」、ペン画の「イロドリの木」と「がらごろがらごろ」の5点を値付けして展示しました。
* 複雑な心境
ゆずゐは「チャリティー小品展」の会期中に2回来場。最初に祖母と来場した3日目、自身の作品を鑑賞する来場者の姿を見て笑顔を見せ、作品紹介して会話。その後、祖母が「ナポレオンフィッシュ」を、ゆずゐの通所する事業所の職員のご家族が「アフリカゾウ」をそれぞれ購入しました。その日の夜、ゆずゐは「沢山の人に見て頂き、色々な感想を聞いて、嬉しくなりました!創作意欲がもりもり湧いてきました」とコメント。後日、再度来場して一緒だった祖母の友人が「イロドリの木」を購入。その日の夜にゆずゐは「実は、私自身は自分の作品が売れたという実感があまりありません…何か自分の知ってる人や、家族に売れたというのが、はなのころの皆や他の作家さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と複雑な心境のメッセージを寄せていました。
* 「自信に満ち溢れています」
ですが11日、壁画制作を機に応援してくれている「キャンプ場DAN」のスタッフが「がらごろがらごろ」を、ゆずゐを知らない来場者が「絵に惹かれた」と「もうすぐボクらの時間だよ」をそれぞれ購入。また来場したいわき市の美術界の重鎮から「もうすぐボクらの時間だよ」を見て「才能がある」「個展を開いたことがあるの?」と賛辞をいただきました。これら吉報を受けたゆずゐは、これまで出会った方々の応援を感じ「嬉しくて泣いてしまってなんて言って良いのか分からないんです!」「ばーちゃんも『皆が応援してる、胸を張って堂々としていいんだよ!』と言って泣いていました」と喜びを爆発。ゆずゐを知らない来場者の購入があったことで「自分の心、気持ちは、もう自信に満ち溢れています!楽しくもっともっと頑張ります!!」と歓喜。現在は「ナポレオンフィッシュ」を購入できなかった来場者のために新作を制作しています。