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投稿:2023.11.10

381. はなのころ体験生「ふゆもえメンバー」を創設

メンバー希望者が活動を続けられるかを試すため11月から、「はなのころ」は体験生「ふゆもえメンバー」と名付けたポジションを創設します。「好きなこと」を大切にして創作活動を続けられるようにする工夫で、まずは焦らずに創作の楽しさや喜びを感じてもらおうと考えています。

「メンバーになりたい」という声が多く寄せられる一方、メンバーになったらうまく創作活動が続けられなくなったり、連絡を取り合うのも難しくなるケースが出る悩みもありました。特に精神障がい系は壁にぶつかった際、「はなのころ」は福祉事業所ではない上にマンパワー不足で専門的なメンタルサポートを行うのが難しいのが現状です。さらに生活基盤が不安定な方は「収入」の目的が先行する恐れがあり「好きなこと」を見失う懸念もあります。

ですが、ご家族や福祉関係者と連携したメンタルサポートがあるメンバーは落ち着いて成長できる傾向にあると感じています。さらに、ゆっくりと連絡を取り合って互いに信頼関係を築いていく時間の大切さも感じています。「はなのころ」が専門的な心身サポートができない現状、こうした連携支援や信頼関係の必要性を感じています。そこで加入後にメンバーがゆっくりと生活のリズムと活動環境を整え、続けられるかを試すポジションが必要だと考え「体験生『ふゆもえメンバー』」を設けることにしました。「ふゆもえ」は晩冬に芽が出るのを意味する季語「冬萌」に由来し、春に向けてゆっくり力を蓄えてほしい願いを込めました。

ふゆもえメンバーは、はなのころメンバー同様、定期的に作品制作した際にはホームページやSNSで発信していきます。違いは各はなのころメンバーはプロフィールや作品などを紹介する個人ページを持つ一方、ふゆもえメンバーはふゆもえメンバーの団体ページをつくり、そのページでピックアップして紹介して参ります。生活のリズムを整えてメンタルサポートに問題がないかなどを確認し、焦らずに進めます。

ご家族や福祉関係者の連携がなく精神的な不安定が予想されるなどの場合は「ふゆもえメンバー」として、ゆっくりと焦らずに成長の機会をつくります。そこで活動が続けられるのが確認できたら「はなのころメンバー」に移行します。「好きなこと」を大切にして創作活動を続けられるよう、今後もゆっくりとサポートできる仕組みを考えていきます。

近く、ふゆもえメンバーの第1号・Pukuさんをご紹介いたします。

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