28. はなのころアート教室始めました
障がいを持った方の才能を発見し伸ばすため、「はなのころ」はいわき市内の障がい児施設でアート教室を始めました。「できない能力を直すよりもできる能力を伸ばす」をモットーに、市内のアーティストが工夫を施して指導。初の教室は先月10月、いわき市南部地域の施設に通う子どもたちに思い思いの表現で絵を描いてもらいました。教室日以外でも日ごろからアートと向き合ってもらえるよう施設とも連携。教室から後日、課題に挑戦した未就学児が多彩な表現で一気に絵を描き上げて親御さんが驚いたという声もいただきました。より子どもたちの「好きな事」を見つけて伸ばすための指導プランを施設側とご相談しながら現在作成中(完成次第ご報告します)で、連携しながらさらにレベルを上げた教室をめざします。
↑指導する講師のあきもとさん
子どもたちの才能を発掘して可能性を広げたいという思いが施設側と一致してスタート。2ヶ月に1回のペースで開講します。講師は「はなのころ」サポートメンバーのアーティストのあきもとまさあきさん(プロフィール****)。美術家・千田高詩氏に師事したあきもとさんは、アートを通した才能を引き出す指導法を学び、茨城県の高齢者施設でも認知症のお年寄りを対象にした美術教室の講師を務めています。
初の教室は10月10日に開かれ、13人の子どもたちが参加。1畳ほどの紙を参加者一人一人に用意し、絵の具、シール、貼り絵、クレヨン、スタンプなど好きな表現方法で描いてもらいました。真っ白な紙に自由に描くのは迷いが出る子もいるとみて、紙には事前に「○」やイラストの補助線を入れて取り掛かりやすくするよう工夫。各一人一人が描き上げた紙を最後に合わせて、みんなで一つの物を作り上げた達成感づくりも目指しました。
あきもとさんは「好きな事をどんどんやってください」と声掛け。緑や青色の丸シールをペタペタ貼る子、水彩絵の具の筆を走らせる子、ペンで描く子など様々。スタンプで色付けしていた子はしばらくすると手形を押し、それでも物足りなくなって足の裏にインクを付けて押す独自の表現に挑み、思い思いに表現。あきもとさんは「いいよ、いいよ」と頭をなで、面白い表現をほめ、最後「やりたい事、元気になる事をやってください」「好きな事をどんどん続けてください」とアドバイスしました。各子どもたちは最後まで終えられなかったためみんなの作品を一つにはできませんでしたが、今後は施設側からもご意見をいただきながらより改善して工夫して参ります。
↑足で絵を描いています
施設は興味のある子に今回の教室と同じ内容の取り組みを続けてくださっています。教室には参加していなかったある未就学児の子は、絵の具、クレヨン、シールなどを駆使して一気に作品を作り上げ、その能力を知った親御さんが驚いていたといいます。今後も子どもたちの才能を発見し、伸ばせるように施設と連携して努めて参ります。
↑教室の後日、未就学児が一気に仕上げた作品。親御さんも知らない一面が発見されました!