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投稿:2025.08.02

686. 開催報告|まんが講習会が始まる(はなのころBASE)

初心者から学べる漫画の描き方講座「まんが講習会」がこのほど、交流ギャラリースペース「はなのころBASE(ベース)」で始まりました。大学時代に漫画研究会に所属していた発達障がいを持つsobaさんが講師を務める全4回。初回のテーマは「プロット」で、「作品テーマ」や「登場人物」など設定の考え方やストーリーの展開などを学び、 参加者は実際に漫画を描きながら的確なアドバイスを受けてレベルアップを実感し、みんなで楽しく作品を見せ合っていました。

講師を務めたsobaさん

sobaさんははなのころサポーターズとして活動を応援してくれているsobaさんは、東北大漫画研究会のOGで、今でも趣味で描き続けています。9月20日まで計4回の講座で、「プロット」「ネーム作り」「ペン入れ」「発表」を行います。初回は7月26日に開かれ、6人が参加しました。

sobaさんはプロット作りに入る前に考えるポイントとして「設定」「登場人物」を解説。「設定」では「作品のテーマ」と「形式」を上げ、「形式」では4コマ、エッセイ、ストーリーなどがあり「エッセイ漫画では最近スマホで2コマもある」と現代の漫画事情も紹介。登場人物のオリジナルキャラを考える時には名前、年齢、普段の生活、好きなものなどをふくらませると具体的にイメージできるとも。「舞台」の設定では、主人公を女子中学生として例を挙げ「学校を舞台にすると想像しやすいが、逆に宇宙船にさらわれて宇宙に行くでも面白い。王道から考えても、真逆の意外性でも面白い」と助言。「妄想が一番大事。机に座ると思い浮かばない。皿洗いなど何かしているとひらめく」とアイデアの出し方についても話しました。

それら設定を固めた上で、次はプロット作りを説明。基本となる「起承転結」の流れを教えつつ「必ず守らないといけないものでもない。趣味で描く人は好きに描いてほしい」と自由を勧めました。sobaさんは、「普段描かないかわいい女の子を描きたい」「変身する」「夏といえばサメ」「戦う」という発想からネタを絞っていき、「1時間ほどで勢いで考えた」というカブトムシを乱獲するサメと主人公が葛藤しながら戦うストーリーと、その簡単な下書きの「ネーム」を披露。そのほか、構図やコマ割りなども実際の漫画を紹介しながらアドバイスしました。

 

講話後、参加者は早速プロット作りに挑戦。「説明を聞いているうちにもうアイデアがひらめいた」という参加者は、飼っているインコのストーリーを描き出します。他の参加者は自身の障がいをネタにしたアイデアをふくらませ、テンションが上がって買い物に出掛けたものの帰宅してぐったりする落ちの4コマ漫画のネーム入れに挑戦。完成後、sobaさんは「面白い」「すごい」と絶賛しながら「買い物シーンは具体的に商品を入れたらどうか」「『疲れた』『眠い』は絵で伝わるので『また繰り返してしまった』とか、疲れた表情で『楽しかった』と言わせたりするとどうか」など的確にアドバイス。参加者は「なるほど」と学び、棒人間で描いていたネームを、次はオリジナルのかわいいキャラクターで描き直してブラッシュアップさせていました。

sobaさんから「叫び声の吹き出しは丸よりギザギザの方が雰囲気が出る」とアドバイスを受けた参加者は、すぐさま手直しして良くなった作品に笑顔。sobaさんから「もういうことがない」「かわいい」と賛辞を送られ、他の参加者に「読んでください」と作品を披露していました。

<まんが講習会>

第2回:8月23日(土)・ネーム作り
第3回:8月30日(土)・ペン入れ、影や効果の表現
第4回:9月20日(土)・最終チェック・鑑賞会
時間はいずれも14時〜15時半
会場はなのころBASE(福島県いわき市平字三倉66番地の4の2 久田ビル1階 101号室)

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