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投稿:2022.12.29

238. ゆずゐの作品コラム②・「2020年のアマビエさん」

カラフルにドキドキワクワクを描くゆずゐの作品コラムです。今回の作品は2020年に描いた「2020年のアマビエさん」(色えんぴつ)。

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この作品は、コロナウイルスの流行が始まったばかりの頃に描きました。その頃、とある妖怪の伝説が日本で広まりました。
覚えていらっしゃる方もいると思います。アマビエです。

アマビエは、1846年に肥後国(現在の熊本県)に、出現した妖怪。しばらく豊作がつづく、同時に疫病が流行する、予言のようなことを言い、その他色々言い、海の中へ帰って行った。私が尊敬する漫画家・水木しげる先生は、人魚が予言を告げるという話から、アマビエが西洋の人魚の近い存在であるという解釈も水木先生の本で述べています。また、西洋の人魚の予言は、不運の前触れなどが多い一方、アマビエは疫病も治してくれるという大きく異なる点も述べています。

お話が長くなりましたが、水木先生の本を愛読していた私は、以前からアマビエの存在を知っていました。

そんなアマビエ、2020年に、再登場。瞬く間に、現代の日本に知れ渡りました。

コロナが流行して、皆さんアマビエさんを頼りました。アマビエさんは色んな場所に引っ張りだこ。疲れてしまったアマビエさん…。と、そんな時キラキラした何かが目に映りました。コロナの辛い世の中で、迷惑をかけないよう、家の中などで好きなことを楽しむ人々。また訪れる平穏なあの日々を求めて。

そんな様子を見たアマビエさんも、好きなことを楽しむことにしました。現代のメイク、ファッション、食べ物…。色々と、遊び学び、人間の友達もできました。コロナが1日でも早く終わり、今の新しい人生をもっと楽しく過ごしたいと願うアマビエさんです。

長くなりましたが、私もアマビエさんと同じく1日でも、早くコロナが終わることを思っています。

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*ゆずゐ作品コラム*
「アフリカゾウ」

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