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投稿:2023.06.07

298. コラボアートに挑戦 with MANAさん(札幌市)①・一匡の「般若心経」

はなのころのメンバーがアーティストのMANAさん(札幌市・プロフィールは記事末尾)とコラボレーションする挑戦で、第一弾の作品が完成しました。古代文字で写経する一匡(いっきょう)の般若心経がアートに昇華。お釈迦様の教えの真髄を伝える古代文字と、心を無にエネルギーを込めて書いたという幾何学模様がコラボした作品に仕上がっています。

一匡が古代文字で書いた般若心経

一匡はこれまで12年間、約340にも及ぶお経を古代文字でしたためてきました。MANAさんは抽象的な模様のイラストを描くのを得意とします。MANAさんが作品の全体構成を練り、札幌市在住のため遠隔でできる手段のコラボレーションを模索。一匡が書いた般若心経の画像データを送り、MANAさんが印刷して仕上げました。

般若心経は262文字に込めたお釈迦様の教えの真髄。目に見える物には実体がない、でも実体がないけど見えるという「色即是空(しきそくぜくう) 空即是色(くうそくぜしき)」の深い意味が込められ、苦しみも悲しみも実体がないのにそう感じるのは自身の心次第と伝えています。西遊記にも登場する三蔵法師がこの教えをインドから中国に持ち帰って広めました。それはきっと古代文字で書かれていたであろう、一匡が古代文字で般若心経を書きました。

それをアートにしてくださったMANAさんは独自の幾何学模様を描きます。思いや願いのエネルギーを込める以外は心を無にしてひたすらにマジックペンを走らせるといいます。「模様に意味は全くない」とも。自身の感性に委ねて丸や三角、四角といった図形を描き連ね、抽象的な模様に仕上げていきます。

今回の作品は、古代文字の写経歴12年の一匡が書いた深い意味のある般若心経の文字と、意味など持たない感性と思いで描き上げた模様のコラボレーションになります。何千年も昔の人間が考えて残した古代文字の形は、幾何学模様の装飾によってさらに芸術性を感じさせます。「意味」と「無意味」、「古代」と「現代」といった対比が作品の深みにつながっています。

作品を見た一匡は「石盤に見える。古代エジプトの文字と古代中国の文字が合体したみたいな」と、自分の写経がアートになった驚きと喜びを感じていました。コラボに取り組み始めたMANAさんは「今までで一番作品を作り上げるのに没頭しました。本当に楽しくて、ペンが止められないくらい没頭しました。描いているとメンバーさんが作品やご自身と向き合ったり、温かみが伝わってきて、それが原動力になりました」とコメントをいただきました。

第2弾はとのコラボ作品になります。

***コラボレーションのいきさつ***

<MANAさんのプロフィール>
1993年、北海道札幌市出身。専門学校でデザインを学ぶ。その後保育士資格を取得し、現在は児童福祉関係の仕事に携わる。アーティストの夢を捨てきれず、2023年1月から再びペンを握ってアート活動を開始。思いを込めながら集中してペンを走らせ、独自の幾何学的模様を描きます。夢は「たくさんの人に勇気や希望を届けられるようなアーティストになる」。インスタグラムはhttps://www.instagram.com/mana.art_creation.jp/

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