
718. 開催報告|「みんなでつくる つながるアートひろば」(福島県いわき市)
当法人がプロデュースした交流イベント「みんなでつくる つながるアートひろば」がこのほど、福島県いわき市のいわき芸術文化交流館「アリオス」で初めて開かれました。アートを通した触れ合いで差別や偏見を取り除く“心のバリアフリー”を目指し、はなのころメンバーも「好きなこと」でワークショップの講師を務めるなど交流。会場は子どもからお年寄りまで、障がいのある人もない人も多くの来場者で盛り上がりました。
このイベントはいわきアリオスのこどもプロジェクト「あそび工房『⤴(びよーん)』」(主催:いわきアリオス)と、「人権ユニバーサルデザイン推進事業」(同:福島県、福島県人権啓発ネットワーク協議会)を兼ね、10月4日に開かれました。企画運営を担当したのは当法人で、行政から依頼を受けたイベント運営は初めてでした。
会場はいわきアリオス1階のアートスペースで、遠くは東京都、横浜市からも含めた市内外の約100人が来場しました。はなのころメンバー20人の作品25点を常設で展示した会場に、平中央公園に面するアリオスの大きな窓にみんなでお絵描きする交流や、はなのころメンバーのつばさと一匡の2人によるそれぞれ「ハロウイーンのリース作り」と「古代文字で書く名前シール作り」のワークショップを行いました。イベントディレクターは「はなのころパーク」でもワークショップを担当したもりあゆみさん(もりマルSTORE)が担当しました。
オープニングイベントとなった窓ガラスのお絵描きでは、はなのころメンバーも多数駆け付けました。窓に描いてもすぐに消せるクレヨンのような絵具「キットパス」で、普段は描いてはいけない公共施設の、高さ3メートルはあるであろう大きな窓8面をキャンバスにし、来場者が思いっきりお絵描きしました。
「絵を描くのが苦手」という来場者に、はなのころサポーターが「色をぬるのはできますか?」と声掛け。代わりにえむえむが太陽の絵を描き、その来場者は「久しぶりにクレヨンを持つ」とワクワクの表情でその太陽に色ぬり。「ありがとうございました」と感謝し、えむえむも喜ぶ交流がありました。
親子連れの小さな子どもも、偶然会場に立ち寄ったお年寄りも参加。窓ガラスに魚やネコ、ペンギン、鳥、ロケットなどの絵が浮かび上がるように見え、公園を歩く人も「何だ?」というような興味津々の表情を見せていました。この日は自由に描ける状態にし、みんなでのアート制作を楽しみました。
「古代文字でお名前シールを作ろう」では、古代文字で写経する一匡が講師を担当。参加者12人分のテーブルは満席。参加者は自身の名前を書いたメモを見せ、一匡に古代文字を書いてもらいます。すぐに古代文字を書く一匡の特技に驚く声や、「こういう文字になるのね」という声も。一匡は「子どもにも書いてあげたら『学校でみんなに見せたい』と喜んでいた」と嬉しそうに話していました。
このワークショップにテレビ取材も入り、一匡がインタビューに答えています。この模様は10月24日20時54〜57分、福島中央テレビの「おしえてキビタン!」で放送されます。
編み物好きのつばさが講師を担当したワークショップ「毛糸でぐるぐる!ハロウィン飾りを作ろう」も、親子連れで満席。つばさは自己紹介した後、リース作りを説明しました。参加者は新聞紙を丸め、それに好きな色の毛糸でグルグル巻き付けます。つばさから優しく説明を受けながら、子どもたちがはしゃぐ声を響かせて楽しんでいました。
<写真>
=窓ガラスイベント=
=古代文字ワークショップ=
=リース作りワークショップ=
=展示作品=