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投稿:2025.04.08

616. 苦節5年で初の拠点|はなのころBASE、オープン

交流ギャラリースペース「はなのころBASE(ベース)」(愛称・はなベー)が4月6日、福島県いわき市平地区でオープンしました。活動開始から苦節5年を経て初めての拠点。障がいを持つ作家のアート作品やグッズ、アパレルアイテムの展示・販売、交流イベントを通し、障がい者の可能性を切り開く土台をつくります。同日、オープニングセレモニーを開き、障がい者や関係者、来場者でにぎわい新たな門出を祝いました。

 

ギャラリーにははなのころメンバー25人の絵画や造形、写経といった作品約50点を飾りました。缶バッジやマグネットといったグッズや、はなのころアパレル「8756(ハチナナゴーロク)」のTシャツ、パーカー、バッグなども販売しています。

 

オープニングセレモニーには障がい者やスタッフ、来場者の約30人が参加。はなのころメンバーではつばさあおいはえむえむ一匡ゆずゐ茶々丸の6人が訪れました。郡山市からはあおいは、茶々丸に加え、先月の「はなのころパーク」にも来場いただいたふくとんぼさんらも駆け付けました。

  

セレモニーでは、特定非営利活動法人はなのころの理事長、西山将弘があいさつ。障がい者2人と静かに始まった活動当初の5年前を振り返りながら、創設時メンバー・つばさが諦めず活動を続け、次第に他のメンバーも集まり出し、地域の支援の輪も広がっていった歩みを語りました。「障がい者が盛り上げ、地域に育てられて活動が大きくなった」と感謝。拠点もでき支援者も増え「夢のようだ」と語りながら「BASEは夢ではなく夢への手段。これからも障がい者の可能性を広げたい」と抱負を述べました。

 

メンバーを代表してつばさがあいさつ。法人化してBASEができたのを喜び「ここがゴールではない。ここが障がいのある私たちが普通に社会と繋がれる架け橋の場所であり続けてほしい」と願い。メンバーには「たくさんの作品を楽しく作り続けてほしい。皆さんの作品がはなのころを大きくする力になります」、スタッフには「はなのころが長く花を咲かせられるよう積極的に関わってください」、来場者には「はなのころの蕾が一つでも多く咲くよう、温かく見守ってください」と、それぞれ呼び掛けました。

 

当法人正会員の代表者が開所の喜びと応援の祝辞を贈りました。司会から祝電が読み上げられた後、記念品の贈呈。セレモニーの準備をしてきた賛助会員有志の「はなのころサポーターズ」から記念品として、障がい者やスタッフ、来場者らのメッセージで満開になった「桜の木のイラスト」が贈られました。その後、多くの車が行き交う道路に面する入り口でテープカットして門出を祝い、来場者みんなで記念撮影しました。

 

来場者にはサポーターズとメンバーが作ったオリジナルコースターとボールペンを贈りました。はなのころパークで常連の方や、これまでお世話になった方々らが来場。近所のお店の障がいのお子さんも訪れ、はなのころメンバーと趣味の話で意気投合して明るい笑顔を見せてくれました。福祉関係者と一緒に来場したうつの方は手芸が好きで、つばさの編み物作品を見てつばさらと話を楽しんでいた様子でした。緻密で来場者を驚かせた垂耳の切り絵、Rioのかわいいイラスト「おもち」、つばさとあおいはの各デジタルイラストの買い手も現れました。以前えむえむのポストカードサイズの小品作品を購入した方が今回はA4サイズの作品をお買い求め、不調が続いていたえむえむは喜んでいました。

<皆様への感謝>
はなのころは障がい者が作品を発信して盛り上げ、地域の方々に育てられて大きくなりました。大小様々なご支援の積み重ねで障がい者の意欲が高まり、発表の場が広がり、支援者が増え、拠点を構えるまでに至りました。この陰には失敗も多く、ご迷惑をお掛けしたこともあり、支え切れなかった障がい者もおります。少しでも報いられるよう、今後また組織力をつけていきたいと思います。はなのころがもっと大きな花を咲かせ、いわき市、県、全国、世界へと夢を広げることで、障がい者のワクワクもどんどん大きくふくらませて参りたいです。このオープニングセレモニーははなのころサポーターズとメンバーらが準備し、お祝いのお花や電報も寄せられ、新たな船出を華やかにお祝いできました。

これからも理想と現実に向き合いながら引き続き取り組んで参りますので、今後とも応援のほど、よろしくお願いいたします。

NPO法人はなのころ理事長・西山将弘

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<はなのころBASE>
住所:福島県いわき市平字三倉66番地の4の2 久田ビル1階 101号室

電話:070-9244-7504

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