BLOG
投稿:2025.06.08

653. 開催報告|交流イベント「はなのころパーク」11回目(福島県いわき市)

交流イベント「はなのころパーク」の第11回がこのほど福島県いわき市の市文化センターで開かれました。全国をタンデム自転車で旅をしている全盲の山本祐介さんを講話のゲストに招き、「目が見えなくてもできることを伝えたい」とチャレンジ精神を語っていただきました。

講話する山本さん

 

はなのころパークは障がいの有無に関わらず楽しく交流できる場所をつくろうと去年6月から開催。今回は5月31日に開かれました。参加者数は郡山市、富岡町からも含めた26人が来場。参加したはなのころメンバーはくるん一匡ゆずゐ茶々丸AYA星野よだか千鶴の7人です。(前回の様子>>>)

  

この日招いた山本さんは、伴走者を各地で見つけながらタンデム自転車で全国を旅する途中、いわき市に立ち寄った際にホームページで「はなのころ」を知りメールをいただきました。その際「はなのころパーク」を紹介し、参加していただくことになりました。

 

山本さんは2、3年前に全盲になったといい、それでも漫才コンテストの「M-1グランプリ」に出場したり、アートプロジェクトなどに参加したりして世界が広がっていったと話しました。一方で自立しようと仕事を探すため音声パソコンの勉強はしたものの、就職した先輩にやりがいが感じられず、生きづらさを覚えたといいます。そのころタンデム自転車で全国を走れるようになったとニュースで知り、旅を決意。今年5月1日に東京を出発し、同月26日にいわき市に到着しました。

山本さんは「生き方や働き方の可能性を広げたい」「チャレンジが大事」と語ります。いわき市に着き、はなのころメンバーの作品も展示している「古滝屋」で寝泊まりしながら仕事も体験しているとも。「何でも仕事をして、目が見えない人でも働けるとアピールしたい」と熱く伝えました。

参加者からは多くの質問も出ました。旅の経過を知りたいという質問には、山本さんは自身のインスタグラムを紹介。「旅は楽しいですか?」という問いには「野宿やどしゃ降りの日も楽しい。1人ではないのが大きい」と回答。「目が見えなくなって見えるようになったものは?」という質問には「他人の顔色をうかがわなくなり図々しくなった」と答えました。

山本さんの講話の前段、はなのころメンバーの一匡、ゆずゐ、AYA、千鶴、来場参加の2人の計6人が、絵画や写経、切り絵、フェルト細工、コラージュなどの作品を発表。一人一人、自己紹介や作品を説明していきました。山本さんには補助をつけて発表されている作品を言葉で説明し、想像をふくらませて楽しんでもらいました。ゆずゐは色が出ないボールペンでスクラッチして描いたヒラメの絵を山本さんに触ってもらい、指先で凹凸を感じての“鑑賞”も体験してもらいました。

  

最後はフリートークを実施。山本さんに直接作品を触れてもらって話をする参加者もいました。デジタル名刺で連絡先を交換したり、全盲でも音声でスマホを使いこなす様子を見せてもらったり、交流を楽しんでいました。

ご支援のお願い>>>

<山本祐介さん>
詳細>>>
インスタグラム>>>

<はなのころパーク>
過去10回を振り返り>>>
第10回目の記事>>>
第9回目の記事>>>
第8回目の記事>>>
第7回目の記事>>>
第6回目の記事>>>
第5回目の記事>>>
第4回目の記事>>>
第3回目の記事>>>
第2回目の記事>>>
第1回目の記事>>>
パーク関連記事>>>

アーカイブ