566. 主催|「はなのころチャリティー作品展」開幕・今年で3回目(福島県いわき市)
「はなのころ」の特定非営利活動法人(NPO法人)化も記念した「はなのころチャリティー作品展」が14日、福島県いわき市のアートサロンいわきで始まりました。任意団体時代からも含めて今年で3回目。メンバー22人が1年の集大成となる力作を飾っています。国際的に活躍する喜多方市出身の銅版画家・安部直人さんほか、いわき市の作家も応援で賛同出展し、売り上げの一部を寄せていただきます。初日はメンバーも訪れ、飾られた自身の作品を見て作家・来場者と交流を楽しみました。22日まで。
● NPO法人化し初開催
「チャリティー作品展」は「はなのころ」が任意団体時代の2022年から、メンバーの発表の場をつくり支援の輪を広げようと毎年12月に主催しています。会場を訪れたメンバーが来場者に励ましの声をもらって意欲を高めたり、障がいの子を持つご家族が感動して喜んだり、活動に興味を持った来場者が作品の展示場所を紹介してくださったりしたこともありました。今年はNPO法人となって初開催で、活動のPR用リーフレットも準備してアピールしています。
● メンバー22人が出展
今年出展したはなのころメンバーは、はつばさ、ヒロくん、あおいは、くるん、櫻井智美、えむえむ、一匡、ゆずゐ、碧、サニー、玄太、李鳳、アオハスバル、小野広美、櫻林健志、青山颯、聡美(アーティスト・saoriさんとコラボ)、ジャンボさかえ、ちゃ太郎、茶々丸、AYA、Rioの22人と、福祉関係者から紹介を受けた切り絵を制作するメンバー候補1人。絵画を中心に古代文字、造形、クラフト、編み物など合わせて約100点を展示。過去最大の出展数になり会場を彩っています。善意を寄せていただく賛同作家は安部直人さんを加えた35人(記事末尾にリスト)。絵画や版画、切り絵、押し花、陶芸、手芸、アクセサリーなどを多彩な作品を展示しています。
● メンバーら交流
初日に来場したメンバーはつばさ、くるん、ゆずゐ、AYA。賛同作家の1人にお礼を伝えたかったというゆずゐはその作家に出会え、子どものころ雨にぬれながら帰宅していた時、街で教室を開いていて見掛けたその作家から「返すのはいつでもいい」と傘を貸してくれたという話を伝えました。「その時はありがとうございました」とゆずゐに感謝された作家は「覚えていない」と言いながらも、目頭を熱くさせて感動。ゆずゐはその作家に説明しながら交流を楽しんでいました。
つばさは前回の「はなのころパーク」で練習していた編み物ワークショップを実施。応接室で来場者と談笑しながら、得意の編み物を楽しんでいました。「チャリティー作品展」初出展となったくるんは飾られた自身の作品を写真に収めて記念に。会場のオーナーはくるんの描いた「かぼすソーダ」の絵の細かい描写に感嘆していました。
AYAはお母さんと来場しました。人生初の作品展示となったが、飾られた自身の作品を前に「デビューってどういう意味?」とピンときていない表情。周りから「初めて作品を発表すること」と説明を受けながらイメージしてデビューを「体験」したほか、つばさからデジタルイラストのアドバイスを受けるなど交流を楽しんでいました。このほか、はなのころパークの参加者も複数人来場。親子はパークで作品発表していたはなのころメンバーの力作を見て、「●●さんの作品だ」と鑑賞を楽しんでいました。
※今年の賛同作家(五十音順・敬称略・2024年12月14日現在):
会田光子(絵画) 、安斉重夫(鉄の彫刻)、安斉タツ子(詩画)、賀澤宏子(フェルト手芸)、菅野博子(カレンダー)、草野恵久子(絵画)、草野輝美(アクセサリー)、小林工悦(日本画)、齋藤弘美(絵画)、斉藤広実(絵画)、坂内宏年(動物木工)、坂内ゆき子(着物リメイク)、佐藤界(陶芸)、佐藤みち子(ガラス)、佐藤康子(陶芸)、清水郁子(バッグ)、下山田晴彦(版画)、鈴木儀一(絵画)、高羽博樹(切り絵)、高羽美智子(アクセサリー)、高山恵美子(アクセサリー)、粒来重人(絵画)、鶴見真佐子(絵画)、新谷窯(陶芸)、箱崎りえ(陶芸)、幡野ゆり(龍画)、濱田正弘(水彩)、堀池都子(ステンドグラス)、まちこkinder(羊毛フェルト)、水野和江(小物アクセサリー)、水野春子(手芸)、水野秀紀(工芸)、宮本桂子(パッチワーク)、吉田健二(木工スプーン)
特別賛同(同):安部直人(銅版画)
<第3回はなのころチャリティー作品展>
会期:2024年12月14日(土)〜22日(日)・18日は休館
時間:10〜16時半(最終日は15時閉館)
会場:アートサロンいわき(福島県いわき市中央台飯野2丁目25-6)
<主な展示作>