742. はなのころチャリティー作品展、開幕｜12月14日まで、アートサロンいわき(福島県いわき市)

特定非営利活動法人はなのころが主催する「第4回はなのころチャリティー作品展」が12月6日、福島県いわき市のアートサロンいわきで開幕しました。障がいを持つアーティストと、賛同いただく市内の芸術家の作品の共演の場となり、今年で4回目を数えます。出展デビューを飾ったり、今年制作した作品を披露したりし、はなのころメンバーが展示を通して成長を見せます。第1回から年々出展者数が増え、これまで発表の不安と戦う勇気や歓喜、ご家族の感涙など数々のドラマも生まれています。障がい者、芸術家、来場者らのお力で、創作の刺激を受ける交流の場に育っています。14日まで(9、10日は休館日)。

同作品展はメンバーの発表・交流の場と支援の輪をつくろうと2022年12月に初開催し、毎年同月に主催しています。メンバーが初めて公の場に作品を展示し販売できた時に歓喜の声を上げたり、賛同作家や来場者から激励を受けて力になったり、この作品展での来場が縁で熱心にご支援くださる来場者とも巡り会ったり、メンバーや来場者のお力によって毎年数々のドラマが生み出されています。

今年出展したはなのころメンバーはつばさ、ヒロくん、あおいは、くるん、櫻井智美、えむえむ、一匡、ゆずゐ、玄太、アオハスバル、小野広美、櫻林健志、青山颯、聡美(アーティスト・saoriさんとコラボ)、ジャンボさかえ、佐川真海(元・ちゃ太郎）、茶々丸、AYA、Rio、いずれも初参加の小島敦雄、BORO、垂耳(たれみみ)、星野よだか、千鶴、さとうゆうじ、南月(なつき)の26人と、交流イベント「はなのころパーク」での発表などの縁で参加した障がいを持つ作家4人が展示。水彩、油彩、アクリル、色えんぴつ、デジタルイラスト、切り絵、古代文字の写経、造形、手芸など多様な作品約100点を披露しています。

メンバーの作品でデザインしたはなのころアパレルブランド「8756(ハチナナゴーロク)」のアイテムも出品。トートバッグ、スマホポーチ、ロングTシャツ、アクセサリーなどの新作ラインナップをお披露目しています。

賛同作家は市内でも名だたる芸術家ら39人(末尾にリスト)で、売上の一部を当法人に寄せていただきます。絵画や陶芸、鉄の彫刻、切り絵、押し花、アクセサリー、手芸、木工クラフトなど多種多様な作品約500点が並んでいます。

第1回の作品展では出展した障がいを持つ作家数が9人、賛同作家数は26人。年々参加者数が増え、障がい者、芸術家、芸術愛好家らが交流する場に育っています。

今回の初日に来場したメンバーはつばさ、えむえむ、ゆずゐ、玄太、アオハスバル、AYA、星野よだか、千鶴。つばさは店番に立ち、来場者に作品をPRしたり、ミニワークショップで楽しませました。初出展のメンバーでは切り絵の千鶴は、切り絵のプロの作家に作品を見てもらい、動きの表現などをほめられていました。星野よだかは障がいを持つお子さんと来場したご家族に自身の作品を紹介して交流。お子さんとご家族は興味深く作品を見て楽しんでいました。

はなのころパークの参加者で直前まで迷い出展を決めた障がいを持つ作家はスケッチ画を展示。こだわりが強過ぎて生きづらさを感じているため、いつまでも完璧を求め過ぎずに1回で完成させるように心掛けて描いた絵で、来場した日本画家の小林工悦さんに紹介して交流していました。

今年の主な賛同作家(五十音順・敬称略):
会田光子(絵画) 、阿部春代(クラフト)、安部正雄(竹細工)、安斉重夫(鉄の彫刻)、岩﨑節子(チャイナペインティング)、岩﨑英明(絵画)、遠藤博子(手芸)、遠藤正頼(クラフト)、金澤裕子(絵画)、草野輝美(アクセサリー)、国井カツ(PPカゴ)、小林工悦(日本画)、斉藤弘美(絵画)、坂上昌美(手芸)、佐藤界(陶芸)、佐藤みち子(アクセサリー)、佐藤康子(陶芸)、下山田晴彦(陶板)、鈴木とし子(絵画)、高羽博樹(切り絵)、押し花クラブ代表高羽美智子(押し花)、高山恵美子(手芸)、田中隆(絵画)、鶴見真佐子(絵画)、永山暢重(エコクラフト)、新谷窯(陶芸)、新妻洋子(ガラス小物)、箱崎りえ(陶芸)、幡野ゆり(龍画)、濱田正弘(絵画)、原田睦子(手芸)、FuFu(編み物)、古川幸平(木工)、まちこkinder(羊毛フェルト)、水野和江(手芸)、水野春子(手芸)、美蘭(手芸)、横須賀政雄(陶芸)、渡辺矩仁男(竹細工)

<第4回はなのころチャリティー作品展>

会期：2025年12月6日(土)〜14日(日)・9、10日は休館
時間：10〜16時半(最終日は15時閉館)
会場：アートサロンいわき(福島県いわき市中央台飯野2丁目25-6)

その他：この事業はいわき市の「令和7年度まち・未来創造支援事業補助金」で実施